ホームページ項目


いろいろな皮膚病

帯状疱疹

帯状疱疹の発病

1.水痘帯状疱疹ヘルペスウイルスに感染
2.水痘(水ぼうそう)として発症。小さな水ぶくれができます
3.水痘(水ぼうそう)が治る
4.水痘帯状疱疹ヘルペスウイルスは体の中に残る。(三叉神経節・脊髄後根神経節・坐骨神経節)
5.隠れていた水痘帯状疱疹ヘルペスウイルスが神経を伝わり皮膚の表面に水疱(水ぶくれ)を作る。
6.帯状疱疹の発症


帯状疱疹の発症の引き金

体が弱ったときに発症します
過労(ストレス)
老化
重症の感染症
悪性腫瘍
免疫抑制剤・抗腫瘍剤・ステロイド剤の投与中


どのくらいの患者さんが発生するのか

人口10万人あたり、年間平均300から500人の患者さんが発生すると言われています。
西宮市の人口が約40万人なので1年間に1200人から2000人の帯状疱疹の患者さんが発生
していると考えられます


症状

最初は痛みがあります。「ピリピリ」した痛み」「下着がすれたときに痛い」
この痛みは急性期帯状疱疹痛と言い、ウイルスによる炎症性の痛みです。

痛みがでたあと1週間程たつと、痛みがあったところに小水疱(小さなみずぶくれ)ができます。
小水疱は膿疱(黄色の膿を持ったもの)になることもあります。

水疱(水ぶくれ)は破れて、その後かさぶたになり、皮膚がはって治ります。大体全部の経過を
2~3週間です。


症状の出やすいところ

腹部~背部(おへそのあたり)
胸部~背部(乳頭のあたり)
顔面


合併症

帯状疱疹後神経痛(神経の細胞が壊されて痛みが残る症状)
「灼けるような痛み」 「刺すような痛み」 「電気が走るような痛み」 「締め付けるような痛み」

汎発性帯状疱疹
ウイルスが血液を介して全身に広がり、全身に小水疱(水ぶくれ)ができる症状です。

ラムジハント(Ramsay Hunt)症候群
顔面神経が障害をうけることによる。顔の症状がでた時に生じることがあります。
顔面神経麻痺の症状として、目が開けにくい、耳鳴りがする、耳が聞こえにくい、めまいがする、味がおかしい、耳の中が痛い(焼け火箸をつっこまれたような痛み)といったことが起こります。

神経障害(稀です)
顔面神経麻痺、腹直筋麻痺、排尿障害(仙髄領域の障害)などが起こることがあります。

髄膜脳炎
ウイルスが髄液に入り、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が見られます。帯状疱疹の患者さんの約半数で髄液の中にウイルスが入っていると言われています。


治療方法

抗ウイルス剤・・・・・ウイルスの増殖を抑えるお薬です。注射(点滴投与)、飲み薬、塗り薬があります。どのお薬を使うかは、症状によって判断します。点滴や飲み薬でこの薬を投与された場合、この薬は腎臓から体外に排出されます。したがいまして、腎臓の機能の障害がある患者さんでは、投与する薬の量を減らさないと、体内の薬の濃度が高くなりすぎてしまい、精神・神経障害を起こすことがあります。帯状疱疹にかかってしまって、腎臓の病気がある人は担当医師にそのことを伝えてください。

抗炎症剤の投与・・・痛みが強いので痛みを抑える目的で飲み薬、塗り薬の形で使用します。

ステロイド剤の投与・・・顔面神経麻痺が出現したときに投与します。

温める・・・・・ぬるめのお風呂にゆっくりつかるのが効果的です。
ゆっくり休む・・・・・これが一番大切ですが、仕事がある患者さんではなかなか難しいことが多いです。


「帯状疱疹」の呼び名

東北地方・・・・・つづらご、白蛇(はくじゃ)
東海地方・・・・・おびくさ
関西地方・・・・・胴巻き、たすき、おび
九州地方・・・・・胴巻き、へびたん


他の人への感染

最初にお話いたしましたように、原因は水痘と同じウイルスです。したがいまして、家庭や学校、職場で水痘にかかってない人には、水痘として感染します。


まとめ

帯状疱疹は診断がつけば治り易い病気です。ただし、帯状疱疹という病気を知らずに病院を受診することなく経過し治療が遅れると後遺症を残すことも多いです。胸やお腹、顔に痛みがでた時には「帯状疱疹」かもしれないと考えることが大切です。



ページのトップへ戻る